2022年09月17日

わんこが来た

ばあちゃん(義母)がペットを飼いたいと言っていた。
「猫を飼ったら私が近寄らなくなりますよ」とニワトリモドキは言っていた。
ニワトリモドキは猫アレルギー。クシャミが止まらなくなるのである。

八月の終わり、ちょっと遠くのペットショップへ連れて行ってと頼まれたので、
仔羊と三人で出掛けた。
そこで出会った子犬。

わんこが来た

ばあちゃん一目惚れ。
決めてしまった。
展開早っ!
店員さんは言った。
お迎えは一週間以内にお願いします。
マジ!?
夏休みの終わりと新学期の始まりは忙しいのだが。
ばあちゃんも何かと予定が詰まっていて、仕方なくその二日後にお迎えに行った。
お迎えの手続き、子犬の飼い方のレクチャーでほぼ三時間。
大変だったのは飼育用品等のお迎えセットがその日渡しだったこと。
子犬と共に、組み立てなきゃならないサークルが来るのでは忙しすぎる。
犬は鳥と違い、やらなきゃならない法律の手続き等も色々ごちゃごちゃある。
まさに目が回った。
その日の晩は疲れすぎて眠れなかった。
翌日の晩、ばあちゃんから電話が入った。
「子犬をお店に返したい」
「え!?」
ストレスで腰痛になり、食事も喉を通らなくなったと言うのだ。
夜な夜な羊、仔羊と共にばあちゃんを慰めに言った。
「昨日が忙しすぎたのよ。ゆっくり休んでから考えて。
一気に全部やろうといないで」
そして持ち直したかに見えた。
が、一週間も経たないうちにやっぱり無理だから犬を返すと言い出した。
全ての展開が早すぎてこちらも全然付いて行けない。
犬好きの友達に相談したら「あんた飼えばいいじゃない」と言われた。
高齢なので、五年十年経ったら自分たちが面倒を見ることになるのかなとは思っていた。
が、今いきなりは何の準備も出来ていない。
仔羊もまだ手が掛かる。
私も羊も犬を飼った経験は無い。
我が家の中に犬がいる状態を想像できない。
犬は好きだが、鳥が図抜けて好きなので私は私を鳥の為に作ってきた。
私の嗅覚は鳥の匂いに敏感に反応し、それを一番心地良しとする。
視覚も触覚も聴覚も同じく。
鳥のために生きる覚悟は出来ているが、犬のためには出来ていないのである。

わんこが来た

悩んだ末。
毎朝、私がばあちゃんちに来て犬の散歩だけ連れて行くことにした。
週末は羊に行って貰う事にした。
そのうち、仔羊も行ってくれるようになればと思っている。

わんこが来た

そうして一週間経った。
子犬の成長は早い。
最初は怖がって外にすら出ようとしなかったのが、今ではもの凄い勢いで走るようになった。
突然走る、止まる、方向転換する!
私の脚がパンパンだ。
ばあちゃんの笑顔も保たれているので現段階アウフヘーベン成功?

振り返って思うのはペットショップの売り方、問題あるよね。
自分ももっとばあちゃんの年齢を考えなければいけなかったのだが。
人格というものは固まっているように考えてしまうが、人間は、生き物は、体調に左右されるのだ。
年を取って体が弱くなると、意志も思考も弱くなるのだ。

まずは自分。
健康第一!


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Posted by ニワトリモドキ  at 18:39 │脇道